錠剤タイプと塗るタイプのラミシール

水虫は爪にも感染することがあります

水虫は爪にも感染することをご存知ですか?日本でも大変多い水虫は、夏場など高温多湿の季節にはもちろんのこと、暖房の普及などにより近頃では年中通じての発生が一般的です。
水虫は、白癬菌という名前の真菌、つまりカビの一種が原因で起こる皮膚病です。

この菌は非常に生命力が強く、環境に対して抵抗性があり、特に皮膚の垢の存在する環境では1年以上生き延びるという特徴を持っています。
湿った、温度の高めのところでどんどん成長して増えるので、浴室のバスマット等は格好の、菌が潜伏、待機する場所となり、これを介して多くの人に菌がうつります。
乾燥した環境では菌は増殖できにくくなります。

蒸れた状態の足では菌が活発になりますので、靴や靴下をはいている場合、菌はどんどん増えていきます。
通常は足の指の間、足の裏などに多く症状が現れる水虫ですが、案外見過ごされがちなのが爪水虫といって、爪に白癬菌が感染したものです。
多くは爪だけでなく足の他の部分にもすでに水虫がある場合が多いです。

爪にまで菌が入り込むと、爪の中で、菌が爪を食いつぶしながら増えていきます。
その為、爪は透明だった正常の状態から、白や黄色に濁るようになり、縦の線がたくさん現れる、爪がもろくなる等の現象がみられます。
感染の範囲も広がっていくので、やがては爪全体が変色し、変形してしまいます。

治療には以前は塗り薬、飲み薬、レーザーの3つがあり、通常の水虫と違って爪水虫の場合は塗り薬がなかなか硬い爪には浸透ににくいため困難とされ、飲み薬またはレーザーが選択されていました。
レーザーは効果的ですが、厚生労働省の認可を受けていない為、非常に高価という難点があり、また飲み薬は体の内部から菌を殺すという原理なので最も効果的ではありますが、胃腸や肝臓に影響がある副作用が認められること、妊婦や授乳中の場合に使えない等の問題がありました。
塗り薬で効果的なものが2014年ごろに開発されてからは治療が飛躍的に容易になりました。

爪水虫を放置するとどうなる?

爪水虫はかゆみなどの症状に乏しいこと、水虫イコール不潔で臭い足、というようなマイナスイメージなども手伝ってなかなか初期のうちに治療を始めることに結びつかず、放置されがちです。
特に若い女性などは水虫になっていても人に知られたくないという気持ちが働いて、皮膚科を受診したり薬局で薬を購入するのもためらわれる、というケースが多いのが現状です。

最初のうちこそ、なんだか爪の表面の色がおかしい、透明感がなくなり、白や黄色っぽく濁る、といった程度ですが、この段階で治療できれば早く治す事ができるのです。
ですから爪の端から始まった感染が、やがて爪全体に及んだり、菌による炎症で爪の厚みが増し、表面がボロボロと崩れるように剥がれ落ちるようになって初めて専門医の門をたたくケースも多いです。
炎症の悪化で痛みが出て来たような場合、圧迫されると痛むので靴を履くことすら困難になることもあります。

そうなると本人はとてもつらく、治療には半年から一年以上もかかることになってしまいます。
塗り薬でも完治しやすくなってきた現在でも早期治療は原則です。
足や手の爪に少しでも普段と違った異常を発見したときは先延ばしにしないで、必ず医療機関に相談する事が大切です。

皮膚科には爪水虫の写真入りのパンフレットが置いてあるところもあります。
感染していなくても日頃からこういう病気があるということを知り、家庭内でもうつる疾患ということを家族のみんなが理解し、感染者がいる場合はバスマットは共用せず、よく乾燥させる等気をつけるようにしましょう。

せっかく薬を使って完治しても家庭の中で未治療の人がいたり、公共の場所でスリッパやマットの共用などによってまた菌をもらってしまうと再び水虫にかかってしまいます。
再感染が多いのも水虫の特徴のひとつです。
爪水虫を含めて水虫は放置せず、軽いうちに治すこと、再感染の原因である菌で汚染された布などに接触する機会を避けることが基本となります。